実際に相談してみて分かった地域包括支援センターの有効活用法とメリット

「介護や老後の資金、ガンや認知症になったらどうしよう」と、漠然とした老後の不安を抱えていませんか?

今は元気でもいつ何が起きるかわからない。もし自分や家族の身になにか起きた時、どうしたらいいのか分からないですよね。

どこに相談したら良いのか悩む老人のイラスト

老後への心配がたくさん…。でもどこに相談したらいいのかわからないという方も多いはず。

そんな方には全国各地にある高齢者のためのよろず相談窓口「地域包括支援センター」がおすすめ。

実際に私も近所にあった地域包括支援センターに行ってみました。

ここでは「介護や認知症、老後への不安がたくさん」という方に向けて、実際に私が相談に行った体験をもとに、地域包括支援センターではどんな相談や対応をしてもらえるのかを紹介しています。

この記事は下記に当てはまる人に役立ちます

  • 要介護ってどこから?
  • 最近物忘れがひどいけどもしかして認知症?
  • 妻に先立たれてから心の拠り所がない

私自身も両親の老後の悩みを相談したら、とても気持ちが軽くなり、毎日晴々とした気持ちで両親と出かけられるようになりました(^^♪

※記事の一番下に地域包括支援センターのリンクを置いています。


地域包括支援センターってどんなところ?実際に行ってみた!

地域包括センターの建物の写真

結構こじんまりした場所。住んでいる所によって行くべき地域包括支援センターが決まっているので、事前に調べていくことが大切。

自分がどこの地域包括支援センターに行くべきなのか、とりあえず近くのところに電話すると教えてもらえますよ。

地域包括センターのエントランスの写真

地域包括センターで対応してもらっている写真

地域によるサービスや情報がたくさん!

あまり広くなくて、こじんまりしているところだったので、ゆっくり対応してもらうことができました。

実際に私も両親の介護と認知症のことが特に心配だったので、その2つを主に相談してみました。


身体が不自由になってきた。どこからが要介護?

最近祖母の身体が不自由になったきたんですけど、どんな状態が要介護だと認定されるんですか?


職員:
はっきりとどんな状態からという基準がないので、要介護かどうかは認定員が家に訪問して、状態を見てから決めるようになっていますね。

介護認定を受けるメリットはある?

要介護に認定されるとなにかメリットがあるんですか?


職員:
介護サービスを安く利用できたり、介護用のベットがレンタルできたり。一番大きなメリットは、ケアマネージャーがつくことですね。

ケアマネージャーってなんですか?


職員:
ケアマネージャーは介護支援の専門スタッフのことで、介護サービスを受けていく上での専属マネージャーのような役割ですね。

どんなサービスを受け、どんな生活にしていくか、介護の生活をプランニングしていくスタッフですよ。

どこで介護認定をしてもらえる?

介護認定ってどうしたら受けられるんですか?


職員:
ここ(地域包括支援センター)でも申請できますよ!

まず申請用紙を提出してもらってから、認定員が家に訪問しに行きます。そこで様子をみて要介護かどうか、要介護のレベルがどのくらいかを判定し、要介護認定となりますね。


認知症が心配…。予防するには?

もし両親が認知症になったらと、今から心配なのですが…。


職員:
予防したり、進行を遅らせるには人との関わりが欠かせないですね。物忘れがひどくなってきたら早めに病院で検査することをおすすめします。認知症も早期発見したほうが進行を遅くできるかもしれないですね。

認知症の方や、その家族が集まる認知症カフェもあるので、よかったらぜひ行ってみてくださいね。

全国の認知症カフェがこちらから検索できます。リアルな声や情報も得られるかもしれませんね。

認知症カフェを探す


認知症かも?と思ったらこちらで簡単なチェックもできますよ!

「認知症の始まりかも?自宅で診断できるチェックテストと無料相談」


もし一人暮らしで認知症になってしまったら?

祖母が一人暮らしなんですけど、認知症になってしまったらと心配です。


職員:
判断能力が衰えた方のために、その方の権利を擁護する「任意後見制度」というものがありますよ。

一人暮らしで認知症になったら」と心配な方はこちらから任意後見制度と、自分の死後の葬儀などもサポートしてもらえる方法が知れるので、ぜひ見てみてくださいね。

>>「認知症や葬儀など、おひとりさまの不安を支える任意後見制度」


安否確認や急なケガや病気が心配…。

今両親とは離れて暮らしているので、両親になにかあったら心配です。            なにかいい方法はありますか?


職員:
地域の見守りサービスや訪問の安否確認などがありますよ。もし急なケガや病気が心配でしたら、ボタンを押すだけですぐに救急車が駆けつけられる緊急通報ペンダントもありますよ。


夫に先立たれた祖母が寂しそう…。心のケアはなにかあるの?

私の祖母は一人暮らしなのですが、うつにならないかと心配です。


職員:
孤独感や虚無感を抱かれる方は多くいますね。パートナーに先立たれた方は特に。

ここ(地域包括支援センター)では高齢者の集まるカフェを開催しています。独り身の方も多くいるので、新たに友人を作ることが一番のケアになると思いますよ。

他の方の相談は介護や認知症だけでなく、老後の資金のことや、遺言や相続についても多いようです。

どんな相談でもとても丁寧に対応してくれたので、あなたもぜひ一度訪ねてみてはいかかですか(^^♪


行政機関に相談をたらいまわしにされないためには…

市役所や病院に行って、「それはこちらではなく〇〇をお訪ねください」「それはこちらでは取り扱っておりません」など、結局いろんな機関を回って用事を済ませるのに1日かかったなんて経験ありませんか?

地域包括支援センターでは行政や事業所を行ったり来たりすることなく、ワンストップで相談にのってもらうことが可能。

医療の保健師や介護ケアマネージャー、社会福祉士などの専門的なスタッフがいるので、それぞれ悩みに沿って専門的に相談にのってもらえます。

足腰の悪い方なら特に、一か所で相談事が済んだらいいですよね。



地域包括支援センターと社協(社会福祉協議会)はなにが違うの?

社会福祉協議会は全国各地にある福祉施設で、高齢者の相談にものってもらえます。

じゃあ、どっちに相談しに行ったらいいの?と思いますよね。

分かりやすいように表にしてみました。
  できること できないこと
地域包括支援 高齢者の相談ほぼ全般 実質的なサービス提供
社協 介護や生活サービスの提供 福祉以外(遺言相続など)の相談

最も大きな違いは地域包括支援センターは遺言や相続、お墓のことや心のケアなど、高齢者の悩みに総合的にのってもらえますが、社協では介護や生活の困りごと支援など、福祉関係のみ相談可能。

また、地域包括支援センターは高齢者の総合相談窓口で、サービスや事業所の案内をしてくれる橋渡しのような役割。

社会福祉協議会は橋渡しの役割をすることもありますが、サービスを提供する役割もあります。

なので、「老後のことを全般的に相談したい!」という方は、地域包括支援センターに行ってみてくださいね(^^♪


家族トラブルなど、人に知られたくない悩みは電話相談という方法も

精神的な悩みは直接相談しにくいですよね。

「介護疲れや家族間のトラブル、誰にも素性を知られずに相談したい…!」という方も多いはず。

地域包括支援センターでも電話相談できますが、地域に密着した施設なので、素性を知られたくない人には全国シニアライフアドバイザー協会の電話相談がおすすめ。

NHKのニュースで取り上げられました
NHKで「シニアの悩み100番」を放送している写真
NHK生活情報ブログより


シニア世代の相談員が対応
NHKで電話相談を放送している写真
NHK生活情報ブログより


兄弟間のトラブルも…
NHKで介護を巡って金銭トラブルになっている相談を放送している写真
NHK生活情報ブログより


精神的な悩みを抱える方が多くなってきているので、電話相談の利用者も増えてきています。

「だれにも知られたくない悩みを相談がしたい」という方は、1人で悩まずぜひ一度電話相談してみてくださいね。

>>全国シニアライフアドバイザー協会


まとめ:地域包括支援センターは老後不安の相談に有効活用できる

介護や資金、病気や認知症など、どこに相談したらいいのかわからず、悩みを抱え続けている方はかなり多いとおっしゃっていました。

地域包括支援センターでは高齢者の悩み事を全般的にのってもらうことが可能。

「要介護ってどこから?」「物忘れがひどい」「心の拠り所がない」という悩みにも、親身に対応してもらえました。

そして、話を聞いてもらったらそれだけで気持ちがラクになり、一人で悩まなくていいんだと安心できることがよく分かりました。

老後の不安も精神的な悩みも気軽にのってもらえるので、ぜひあなたも「地域包括支援センター」を訪ねてみてくださいね。

全国の地域包括支援センターを検索


実際に私の両親も訪ねたらしく、とても気持ちが軽くなったそうです。

今では明るく老後のことを考えられるようになり、休日は夫婦で仲良くお出かけなんかも^^

「認知症になったら」、「介護が必要になったらどうしよう」など、老後に漠然とした不安を抱えている方は、ぜひ一度足を運んでみてはいかがですか?

心が軽くなったら、きっと私の両親のように、「今」をもっと明るく楽しめると思います。