”故人らしさ”も”親族の要望”も叶う無宗教の人の葬儀方法とは?
どなたかが亡くなったら皆さんお葬式をしますよね。
現在日本では主に仏教式でお葬式が行われています。
しかしその中で本当に信仰のある人はどのくらいいるのでしょう?
日本リサーチセンター発刊の「世界60カ国価値観データブック」によると、日本人の約52%が無宗教だとしています。
仏教離れが深刻化し、人口の約半数が無宗教・無信仰の現代で、自分や両親が亡くなったときにどこにも属したくないと思う方も多いはず。
ここではそんな思いをお持ちの方や無宗教だけど葬式ってどうしたらいいの?と思っている方にとって、
など家族ごとに最適なお葬式の方法が分かるように書いています。
「へぇ〜!こんな方法もあるのかぁ!」という内容が見つかるかもしれません(^ ^)
この中で現状もっとも多く執り行われているのが3の「通夜も告別式も行う従来の一般的な葬儀」となっています。
けれども、少しずつこの状況に変化が出てきています。
お葬式やお通夜はそもそも仏教の宗教儀式の1つであり、言ってしまえば無宗教の人にはお葬式をする必要がありません。
誰にでもお葬式をするかしないかを選択できる権利があるのです。
ただ、お葬式はしなくてもよいということ自体が知れ渡っていないので、お葬式をしないという選択をする場合は周りに納得してもらう必要があります。
意外にも法的に絶対しなければならないことはこの2つのみなのです。
この2つさえ行えばあとは個人の自由なので、親族にとって何が一番ベストなのかをよく話し合って決めましょう。
初七日、49日、開眼供養や3回忌、そしてお墓やお寺のことなど、葬儀を仏式で行うか無宗教で行うかはその後にも大きく関わってきます。
またそれに伴い費用自体も大きく変わります。
現在日本では大半の葬儀は仏教で行われていますが、無宗教の人が多いため近年無宗教葬が注目されてきています。
注目される大きな理由の1つは、仏教に関わる一切の費用と手間がかからないことです。
お坊さんを呼んだり、お葬式やお通夜をしたり、お布施を払うなど葬儀とその後にかかる費用は意外と高く、葬儀の費用相場は全国平均で189万円となっています。
私が調べたある東京の葬儀社では通夜と告別式両方にお坊さんをよぶと15万かかるそうです。戒名と合わせると20〜40万かかるのだそう…。
故人をしっかりとした葬儀で送り出してあげたいのは山々だけど、葬儀自体にかかる費用が家計を圧迫したり、そもそも支払えなかったりという理由で、無宗教葬を希望する人は少なくありません。
その中でも通夜と葬式を行わない「直葬(火葬だけを行う方法)」が増えています。
こうした葬儀にかかるお金を遺族に残してあげたいと生前故人が望んでいるケースもあり、この先直葬は増えていくのではないかと予想されます。
直葬が選ばれる大きな理由は最小限の費用ですむことです。
平均的な費用相場は20万前後となっており、平均的な葬儀費用相場の189万と比較するとものすごい差ですね。
親戚や友人付きあいが少なく、お葬式を挙げたとしてもごく少人数になると予測できる方には直葬をおすすめします。
家族葬は無宗教葬の1つだと思われている方が多いですが、仏式や他宗教でも可能です。
葬式やお通夜の有無、家族のみですべてを執り行うなど、あなたの家族に合ったスタイルを決めていくことができます。
家族葬は、お葬式の参列者が少ないと予想されるときや、故人とゆっくり時間を過ごしたいとき、費用を抑えたい場合にお勧めの方法です。
また、家族葬は基本的には家族のみで行われますが、遺族の方の意向で故人の親しい友人など家族以外の方も呼ぶことが可能です。
「明るい葬儀にしたい」「家族のみで行いたい」など故人の希望も、「費用を最低限で抑えたい」など親族の希望も尊重できることが無宗教葬の最大の魅力です。
まずは全体的なテーマやイメージを決めてから演出を組み合わせていくと、統一感とメリハリのある演出プランが立てられます。
例えば故人がゴルフ好きだった場合は、ゴルフコースを模した祭壇やプレイ中の写真を遺影に使うなどです。
ただし演出を凝ったり増やしたりと、こだわるほどに費用は高くなっていきます。
はじめに予算を葬儀社に伝えておき、その範囲内で決めていくことが重要なポイントです。
無宗教葬で行われる演出には以下のようなものがあります。
生演奏の中にもバイオリンやピアノ、和太鼓、また故人の友人が葬祭場で合唱や演奏をしたりなど演出方法は様々です。
故人の好きな音楽を流したりと一番”故人らしさ”が演出しやすく、無宗教葬の中では一番人気のある演出です。
参列者参加型の演出は一体感があり、良い印象を残すことができます。
また、無宗教葬では真っ赤なバラも使えるので、どんな種類の花にするかも自由に選べます。
故人の楽しそうな動画や写真はとても臨場感があり、故人との思い出を悲しいだけでなく明るい気持ちで思いだすことができます。
炎の色が変わるキャンドルを使用したり、水盤にキャンドルを浮かせるなどキャンドルを使用した演出はとても幻想的で美しい演出になります。
無宗教葬の新しいスタイルは現代の私たちにとって魅力的な点が多いように見えます。
ただし無宗教葬を選ぶにあたって考えなければならないデメリットが3点あります。
周りの人や先祖が代々行ってきたことをあなたの代でやめるという想像以上にとても大きな決断です。
安易に無宗教葬にすると親族や周りの人から批判され、しこりが残るという場合も少なくありません。
家のお墓のこと、お寺との関係、家の仏壇、親戚への対応…少しでも不安なことがあるかどうかを一度じっくり見直してみてから、無宗教葬を選択するかどうかを決めてみて下さい。
ちなみに菩提寺とは先祖代々のお墓があるお寺のことです。
菩提寺では仏式で葬儀を行い、僧侶から戒名をつけてもらわなければ納骨ができません。
必ず事前に相談し了承を得ましょう。得られない場合は新しくお墓を買わなくてはなりません。
もしどうしてもお墓は菩提寺のままで無宗教で式を行いたいという場合は、無理に無宗教葬にはせず、仏式で密かに少人数で密葬を行い、後日周りの人を招待しお別れ会を開くなども1つの方法です。
無宗教葬にこだわらなくても考え方次第で最善の方法は見つけることができます。
現状無宗教葬に慣れている葬儀社が限られるため、どの程度の時間がかかるかなども葬儀社によります。
また、演出にこだわればこだわるほどに費用も高くなっていきます。
ただでさえ忙しい弔い事の最中、「なかなかプランがまとまらない」「したいプランだと仏式よりも費用が高くなる…!」と結局仏式で行うといったケースも少なくありません。
より家族のしたい葬儀をスムーズにプランニングしていくには、はじめに予算を必ず葬儀社に伝えておくことが重要なポイントです!
もし希望するプランがなかなか見つからないのであれば、無理に無宗教葬にこだわらなくても考え方次第で最善の方法は見つけることができます。
そんな場合でも考え方次第で自分が望むプランニングができたりもします。
実際にはっきりとした仏式と無宗教葬の境界線はなく、例えば一般的には直葬は無宗教葬ですが、火葬の前にお経を読んでもらえれば形としては仏教にもなります。
しかしそれだけでちゃんと仏式といえるのかどうかは、お坊さんや親族を含め個人のとらえ方によります。
また、上記の演出プランも演出によっては葬儀社に取り入れてもらえる可能性もあります。
無宗教葬は形式がなく自由で魅力的ですが「無宗教葬」ということ自体にとらわれる必要はないのです!
仏式か無宗教葬か…迷ったり、ほんの少しでも不安なことがある場合は一度葬儀社に相談してみるのもよいですね。
葬儀自体は最低限ですむので費用も手間も省けます。
親族は一番ショックが大きいのに、一番やらなければいけないことが多いということも解決できます。
また、仏式で行いたいという方でも、これは考え方によりますが火葬の前にお坊さんを呼び、お経を唱えてもらえば形としては仏教になります。
後日行うお別れ会には決まりがないので自由にしたいことがプランニングできるうえに、通常は葬儀後2週間から2か月程度に行われることが多いのでバタバタとせずにゆっくり準備ができます。
直葬は周りからの理解が得にくい場合がありますが、お別れ会を開けばむしろ故人を深く想い、尊重しているという印象が強くなるのではないかと思います。
「家族葬での直葬+お別れ会」の葬儀スタイルは私がおすすめしたい最善の葬儀方法です!
あなたの最優先の理由にはなにがありますか?
例えば「お葬式で演奏家を呼んで生演奏がしたい」「そもそもお葬式をしたくない」などは無宗教葬でなければ叶いません。
しかし「写真をスライドショーで流したい」「家族のみで葬儀をしたい」などは仏式でもできます。
「納骨は代々の菩提寺でしたい」「代々してきたことをやめたくない」などもしかしたら仏式でないと叶わないこともあるかもしれません。
何を一番最優先にしたいかを考えると、だんだん故人とあなたの家族にあった最良の葬儀プランが見えてくるのではないでしょうか。
残された家族との繋がりや関係性は当然大切なので、それを反故にしてでも無宗教葬を押し切るのはおすすめできませんが、個人の意志やあり方が尊重され、変化を受け入れやすくなった今の時代なら意外とスムーズに進められるかもしれませんよ。
これまで紹介した無宗教葬に対応した葬儀社をいくつか載せておきます。
いずれも電話相談窓口があり、無料で資料請求もできます。
無宗教葬ははじめてという人がほとんどだと思いますので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。
サービスの質にこだわり、葬儀社で唯一返金保証を設けています。
「東京葬儀」公式サイトはこちら
NHKにも取り上げられた葬儀社で、無宗教葬だけでなくオプションで仏式に変更など柔軟な対応ができます。
「小さななお葬式」公式サイトはこちら
現在日本では主に仏教式でお葬式が行われています。
しかしその中で本当に信仰のある人はどのくらいいるのでしょう?
日本リサーチセンター発刊の「世界60カ国価値観データブック」によると、日本人の約52%が無宗教だとしています。
仏教離れが深刻化し、人口の約半数が無宗教・無信仰の現代で、自分や両親が亡くなったときにどこにも属したくないと思う方も多いはず。
ここではそんな思いをお持ちの方や無宗教だけど葬式ってどうしたらいいの?と思っている方にとって、
- お通夜はすべき?
- できるだけ費用を安く抑えたい
- 家族のみで行いたい
- 生前故人の要望があった…思いを尊重したその人らしい葬儀にしたい
など家族ごとに最適なお葬式の方法が分かるように書いています。
「へぇ〜!こんな方法もあるのかぁ!」という内容が見つかるかもしれません(^ ^)
無宗教葬の3つの葬儀スタイル
無宗教葬では、家族のみ、または家族以外の人が参列するどちらの場合でも下記3つの葬儀スタイルがあります。
1、通夜も告別式も行わず、火葬のみを行う”直葬”
2、通夜は行わず、火葬と告別式を一日で行う”一日葬”
3、通夜も告別式も行う従来の一般的な葬儀
2、通夜は行わず、火葬と告別式を一日で行う”一日葬”
3、通夜も告別式も行う従来の一般的な葬儀
この中で現状もっとも多く執り行われているのが3の「通夜も告別式も行う従来の一般的な葬儀」となっています。
けれども、少しずつこの状況に変化が出てきています。
そもそもお通夜どころか葬式すらしなくてもいい!
私も最近まで知りませんでしたが、お葬式は必ずしもしなくてよいのです!お葬式やお通夜はそもそも仏教の宗教儀式の1つであり、言ってしまえば無宗教の人にはお葬式をする必要がありません。
誰にでもお葬式をするかしないかを選択できる権利があるのです。
ただ、お葬式はしなくてもよいということ自体が知れ渡っていないので、お葬式をしないという選択をする場合は周りに納得してもらう必要があります。
お葬式をしないのは違法?法的にすべき2つのこと
お葬式やお通夜は法律で定められているものではなく、仏教の宗教儀式の1つなのでお葬式をしなければならないという法律はありません。意外にも法的に絶対しなければならないことはこの2つのみなのです。
1、死亡届を出す ※死後7日以内に市区町村役所に提出
2、遺体を埋葬する ※火埋葬許可証のもと火葬する。埋蔵は必ず墓地区域に行う。
この2つさえ行えばあとは個人の自由なので、親族にとって何が一番ベストなのかをよく話し合って決めましょう。
お葬式だけではない!無宗教葬は49日や法事もなし!
葬儀の後に行う49日や法事なども義務と思われがちですが、これらも仏教による儀式なので無宗教葬では行う必要はありません。初七日、49日、開眼供養や3回忌、そしてお墓やお寺のことなど、葬儀を仏式で行うか無宗教で行うかはその後にも大きく関わってきます。
またそれに伴い費用自体も大きく変わります。
お葬式とその後にかかる費用は意外と高い
無宗教葬とはどの宗教にも属さずに自分たちで形式を決めていくことができる葬儀のことです。現在日本では大半の葬儀は仏教で行われていますが、無宗教の人が多いため近年無宗教葬が注目されてきています。
注目される大きな理由の1つは、仏教に関わる一切の費用と手間がかからないことです。
お坊さんを呼んだり、お葬式やお通夜をしたり、お布施を払うなど葬儀とその後にかかる費用は意外と高く、葬儀の費用相場は全国平均で189万円となっています。
私が調べたある東京の葬儀社では通夜と告別式両方にお坊さんをよぶと15万かかるそうです。戒名と合わせると20〜40万かかるのだそう…。
故人をしっかりとした葬儀で送り出してあげたいのは山々だけど、葬儀自体にかかる費用が家計を圧迫したり、そもそも支払えなかったりという理由で、無宗教葬を希望する人は少なくありません。
その中でも通夜と葬式を行わない「直葬(火葬だけを行う方法)」が増えています。
こうした葬儀にかかるお金を遺族に残してあげたいと生前故人が望んでいるケースもあり、この先直葬は増えていくのではないかと予想されます。
近年では5件に1件!火葬のみの”直葬”
直葬とはお通夜も告別式もせず、親しい間柄のみが集まり、火葬だけを行う最もシンプルな葬儀です。直葬が選ばれる大きな理由は最小限の費用ですむことです。
平均的な費用相場は20万前後となっており、平均的な葬儀費用相場の189万と比較するとものすごい差ですね。
親戚や友人付きあいが少なく、お葬式を挙げたとしてもごく少人数になると予測できる方には直葬をおすすめします。
直葬いいかも!と思った方へのワンポイントアドバイス
直葬の大きなメリットは費用と手間が抑えられ、一番悲しむ立場である親族が葬儀の準備で慌ただしくなることもなく、ゆっくりと最後の時を過ごすことができるということです。
しかしその反対に告別式がないために周りの人はお別れをする機会がなく、さみしい思いを持つ人がいたり理解を得にくい場合があります。
火葬のみだと寂しいなと思われる方は、後日お別れ会や家での会食を開催するのもいいかもしれないですね。
また直葬を扱わない葬儀社もあるため、格安葬儀など直葬プランがあるところを選びましょう。
記事の最後におすすめ葬儀社も載せていますので参考にしてくださいね。
しかしその反対に告別式がないために周りの人はお別れをする機会がなく、さみしい思いを持つ人がいたり理解を得にくい場合があります。
火葬のみだと寂しいなと思われる方は、後日お別れ会や家での会食を開催するのもいいかもしれないですね。
また直葬を扱わない葬儀社もあるため、格安葬儀など直葬プランがあるところを選びましょう。
記事の最後におすすめ葬儀社も載せていますので参考にしてくださいね。
家族だけで葬儀を行いたい。仏式でも可能な人気上昇の家族葬
近年では家族のみで葬儀を全て執り行う家族葬に人気が出てきています。家族葬は無宗教葬の1つだと思われている方が多いですが、仏式や他宗教でも可能です。
葬式やお通夜の有無、家族のみですべてを執り行うなど、あなたの家族に合ったスタイルを決めていくことができます。
家族葬は、お葬式の参列者が少ないと予想されるときや、故人とゆっくり時間を過ごしたいとき、費用を抑えたい場合にお勧めの方法です。
また、家族葬は基本的には家族のみで行われますが、遺族の方の意向で故人の親しい友人など家族以外の方も呼ぶことが可能です。
「明るい葬儀にしたい」「家族のみで行いたい」など故人の希望も、「費用を最低限で抑えたい」など親族の希望も尊重できることが無宗教葬の最大の魅力です。
こんなものまで!?故人を尊重したお葬式5つの演出プラン
無宗教葬のお葬式では様々な演出方法があり、これらを好きなように組み合わせていくことで各々の家族にしかできない、「故人はこの方法なら喜ぶかも」という葬儀を行うことができます。まずは全体的なテーマやイメージを決めてから演出を組み合わせていくと、統一感とメリハリのある演出プランが立てられます。
例えば故人がゴルフ好きだった場合は、ゴルフコースを模した祭壇やプレイ中の写真を遺影に使うなどです。
ただし演出を凝ったり増やしたりと、こだわるほどに費用は高くなっていきます。
はじめに予算を葬儀社に伝えておき、その範囲内で決めていくことが重要なポイントです。
無宗教葬で行われる演出には以下のようなものがあります。
音楽の演出
一般的には音楽葬と呼ばれ、故人の好きな曲をCDで流したり、演奏家を招いて生演奏をして故人を明るく送り出します。生演奏の中にもバイオリンやピアノ、和太鼓、また故人の友人が葬祭場で合唱や演奏をしたりなど演出方法は様々です。
故人の好きな音楽を流したりと一番”故人らしさ”が演出しやすく、無宗教葬の中では一番人気のある演出です。
花を捧げる演出
献花と呼ばれるもので、参列者全員が1本ずつ花を持って祭壇や棺に花を捧げに行くという演出が一般的です。参列者参加型の演出は一体感があり、良い印象を残すことができます。
また、無宗教葬では真っ赤なバラも使えるので、どんな種類の花にするかも自由に選べます。
映像の演出
結婚式のように思い出の映像などを流したり、式場の入り口などに写真をスライドショーにして流すなどの演出があります。故人の楽しそうな動画や写真はとても臨場感があり、故人との思い出を悲しいだけでなく明るい気持ちで思いだすことができます。
キャンドルの演出
献灯と呼ばれるもので、参列者全員がキャンドルを持って祭壇に捧げるという演出です。炎の色が変わるキャンドルを使用したり、水盤にキャンドルを浮かせるなどキャンドルを使用した演出はとても幻想的で美しい演出になります。
祈りの演出
献祷と呼ばれるもので、参列者全員でお別れの気持ちや故人への感謝の気持ちを捧げる演出です。式の最後の方で行うとメリハリがでて、しまりのある式になります。無宗教葬は魅力的な点が多いけどデメリットや注意点もある
費用も安くなり、煩わしい手間ひまをカットできて、これまで暗いイメージのあった葬儀自体を明るく行うこともできる…。無宗教葬の新しいスタイルは現代の私たちにとって魅力的な点が多いように見えます。
ただし無宗教葬を選ぶにあたって考えなければならないデメリットが3点あります。
仏教との関係を断つことに繋がる
あなたやあなたの父親が長男の場合や、あなたの家が代々続く家系は特に一切の仏式形式を変えてしまうことは正直難しい場合も多いでしょう。周りの人や先祖が代々行ってきたことをあなたの代でやめるという想像以上にとても大きな決断です。
安易に無宗教葬にすると親族や周りの人から批判され、しこりが残るという場合も少なくありません。
家のお墓のこと、お寺との関係、家の仏壇、親戚への対応…少しでも不安なことがあるかどうかを一度じっくり見直してみてから、無宗教葬を選択するかどうかを決めてみて下さい。
納骨を拒否される可能性がある
無宗教葬で式を行った場合は菩提寺のお墓に納骨をする際、納骨を拒否される可能性があります。ちなみに菩提寺とは先祖代々のお墓があるお寺のことです。
菩提寺では仏式で葬儀を行い、僧侶から戒名をつけてもらわなければ納骨ができません。
必ず事前に相談し了承を得ましょう。得られない場合は新しくお墓を買わなくてはなりません。
もしどうしてもお墓は菩提寺のままで無宗教で式を行いたいという場合は、無理に無宗教葬にはせず、仏式で密かに少人数で密葬を行い、後日周りの人を招待しお別れ会を開くなども1つの方法です。
無宗教葬にこだわらなくても考え方次第で最善の方法は見つけることができます。
葬式の演出方法を決めるまでに時間がかかる場合も
無宗教葬には決まった形式がなく自由にプランニングできるというメリットがありますが、その代わり1から考えてなければならないため仏式よりも時間がかかります。現状無宗教葬に慣れている葬儀社が限られるため、どの程度の時間がかかるかなども葬儀社によります。
また、演出にこだわればこだわるほどに費用も高くなっていきます。
ただでさえ忙しい弔い事の最中、「なかなかプランがまとまらない」「したいプランだと仏式よりも費用が高くなる…!」と結局仏式で行うといったケースも少なくありません。
より家族のしたい葬儀をスムーズにプランニングしていくには、はじめに予算を必ず葬儀社に伝えておくことが重要なポイントです!
もし希望するプランがなかなか見つからないのであれば、無理に無宗教葬にこだわらなくても考え方次第で最善の方法は見つけることができます。
無宗教葬ができない人でも故人らしさは叶う!宗教にとらわれない考え方
上記のデメリットを踏まえた場合、「無宗教葬がしたくてもやっぱり実際問題むずかしい!」となるかもしれません。そんな場合でも考え方次第で自分が望むプランニングができたりもします。
実際にはっきりとした仏式と無宗教葬の境界線はなく、例えば一般的には直葬は無宗教葬ですが、火葬の前にお経を読んでもらえれば形としては仏教にもなります。
しかしそれだけでちゃんと仏式といえるのかどうかは、お坊さんや親族を含め個人のとらえ方によります。
また、上記の演出プランも演出によっては葬儀社に取り入れてもらえる可能性もあります。
無宗教葬は形式がなく自由で魅力的ですが「無宗教葬」ということ自体にとらわれる必要はないのです!
仏式か無宗教葬か…迷ったり、ほんの少しでも不安なことがある場合は一度葬儀社に相談してみるのもよいですね。
筆者オススメ!最も費用が抑えられ、故人も家族も尊重できる葬儀
これは私個人の意見ですが、費用を最小限に抑えられ、なおかつ故人らしい葬儀ができる方法は、家族だけで火葬のみの直葬を行い、後日お別れ会をするという方法です。葬儀自体は最低限ですむので費用も手間も省けます。
親族は一番ショックが大きいのに、一番やらなければいけないことが多いということも解決できます。
また、仏式で行いたいという方でも、これは考え方によりますが火葬の前にお坊さんを呼び、お経を唱えてもらえば形としては仏教になります。
後日行うお別れ会には決まりがないので自由にしたいことがプランニングできるうえに、通常は葬儀後2週間から2か月程度に行われることが多いのでバタバタとせずにゆっくり準備ができます。
直葬は周りからの理解が得にくい場合がありますが、お別れ会を開けばむしろ故人を深く想い、尊重しているという印象が強くなるのではないかと思います。
「家族葬での直葬+お別れ会」の葬儀スタイルは私がおすすめしたい最善の葬儀方法です!
さいごに・・・あなたと故人にあった最良の葬儀を選択する方法
最後にあなたが”なぜ無宗教葬にしたいのか”ということを考えてみてください。あなたの最優先の理由にはなにがありますか?
例えば「お葬式で演奏家を呼んで生演奏がしたい」「そもそもお葬式をしたくない」などは無宗教葬でなければ叶いません。
しかし「写真をスライドショーで流したい」「家族のみで葬儀をしたい」などは仏式でもできます。
「納骨は代々の菩提寺でしたい」「代々してきたことをやめたくない」などもしかしたら仏式でないと叶わないこともあるかもしれません。
何を一番最優先にしたいかを考えると、だんだん故人とあなたの家族にあった最良の葬儀プランが見えてくるのではないでしょうか。
残された家族との繋がりや関係性は当然大切なので、それを反故にしてでも無宗教葬を押し切るのはおすすめできませんが、個人の意志やあり方が尊重され、変化を受け入れやすくなった今の時代なら意外とスムーズに進められるかもしれませんよ。
これまで紹介した無宗教葬に対応した葬儀社をいくつか載せておきます。
いずれも電話相談窓口があり、無料で資料請求もできます。
無宗教葬ははじめてという人がほとんどだと思いますので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。
東京葬儀
関東圏のみ対応ですが、故人の要望や無宗教葬に対応できる「家族葬」を取り扱っています。サービスの質にこだわり、葬儀社で唯一返金保証を設けています。
「東京葬儀」公式サイトはこちら
小さなお葬式
直葬の「火葬式」プランがあり、費用は14万円と業界最安値の価格帯です。NHKにも取り上げられた葬儀社で、無宗教葬だけでなくオプションで仏式に変更など柔軟な対応ができます。
「小さななお葬式」公式サイトはこちら