老人ホームはまだ早い、アクティブシニア向け住宅の選び方
「介護施設なんてまだ先の話だけど、そろそろ一人は不安だしサポートはあったほうがいい。」
そういう時は高齢者向け住宅や、自立の人でもOKの介護施設を見てみてはいかがでしょうか。
まだまだ元気に楽しみたいというアクティブな人だと、「介護施設なんてとんでもない、余計病気になりそう」というイメージがありませんか?
しかし近年では高級マンションのような施設もたくさん登場し、介護施設のイメージも随分変化しています。
今回は、自分らしい暮らしを継続できて、必要なときはサポートも手厚い、進化する高齢者向け住宅や老人ホームの選び方について説明します。
元気なうちから住み替えることで、より長く自由な時間を持つことができますよ。
ところが、健康寿命は寿命のマイナス10年と言われているのはご存知でしょうか。
90歳まで生きるとすると、80歳ごろからは多かれ少なかれ人の手を借りて生きていくことになります。
自宅で介護サービスを受けながら住み慣れた我が家で最後を迎えたい。
こう思う人は多いのですが、やはり在宅介護には介護者の負担や安全面の確保など限界があるのも事実。
いよいよ施設に移るときになって、環境の変化が大きくなるのは相当なストレスもかかります。
元気なうちだからこそ、施設に入るではなく、住まいを移す。
そうすれば、住み慣れた街で生活スタイルを変えることなく、安心な環境に移ることができます。
全国自治体に登録された事業所で、「安否確認」と「生活相談」という2つのサービスが義務付けられているバリアフリー住宅です。
自分で生活できる元気なシニア向けの住宅で、一人暮らしでも夫婦でも入居が可能。
個室が広く、一般的なマンションと同じように風呂トイレキッチンがついているところが多いです。
介護サービスや食事の提供などは希望して別途契約します。
要介護までそのまま生活できるところも多く、有料老人ホームと変わらないサービスを提供するところが増えてきています。
ですがあくまでもホームは介護施設、サ高住は賃貸住宅という扱いなので、サ高住のほうが生活の自由度が高いということが特徴です。
カギも掛けられるのでプライバシーも守られますが、安否確認もあり、医療機関とも提携しているため何かあったときにも安心です。
ホームのように介護度に応じた一律料金ではなく、外部サービスを使うほど料金が加算されるので、月額の自費負担が増える場合もある点に注意です。
最近の有料老人ホームはとてもきれいなところが多く、建物名も外観もまるで高級マンションのようなところが増えています。
そもそも有料老人ホームには「介護付き」「住宅型」「健康型」と3種類あり、「住宅型」や「健康型」は自立の人を対象にしています。
加えて現在では「介護付きでも自立も入れる。住宅型でも介護可。」というように区分も曖昧になっているので、必ずしも有料老人ホーム=介護が必要な人というわけではありません。
近年ではホームの約30%が住宅型というほど増えていて、自立の人のほうが多いホームもあります。
「老人ホームには入りたくない!」というイメージだけで候補から外してしまうのはもったいないかもしれません。
契約形態の多くは「利用権契約」で、これは居住とサービスを利用する権利を結ぶというものです。
介護付きの場合は介護サービスは定額料金にあらかじめ含まれていて、要介護レベルが上がってサービス利用が増えても基本的には一律料金です。
住宅型の場合はサ高住と同様、外部サービスを利用するため使うほど料金が高くなる点に注意が必要です。
部屋は個室が中心ですが、それほど広さはなくキッチンやお風呂は部屋の外にあるところが多いです。
またカギはかけられないのでプライバシーが気になるという場合も注意が必要です。
サ高住は賃貸ですが、同じように高齢者向け住宅でありながら分譲タイプのマンションがあります。
ホテルのような高級感漂うマンションが多く、檜の浴槽やシェフ手作りの食事など付加価値を高めたサービスが多いです。
医療機関や介護サービスと提携していて安心して住むことができる点はサ高住と同じですが、大きな違いは資産になるので相続できるということです。
高級な有料老人ホームでも同程度の費用がかかることを考えると、所有権を相続できるのはメリットの1つと言えます。
入居金は2,000〜5,000万円程度に定めるところが多く、一般的な分譲マンションを購入するのと同程度の費用がかかるうえ、毎月の費用も10〜20万円程度かかります。
初期費用が0または安いところはその分月額費用が高めに設定されていて数十万円程度です。
物件数は全国でも50件にも満たず、都市部に集中していることからそれほど選択肢は多くありません。
ケアハウスは軽費老人ホームC型とも言い、自治体の助成があるため他の施設に比べ安く利用できます。
ただし利用条件として身寄りがない人や、家族の支援を受けられない低所得の人が優先されます。
入居一時金は0〜数百万円程度で、入居金不要で月額が15万円程度と安価に利用できます。
そのため入居までは待機期間が発生することが多く、入居者アンケートでは1ヶ月〜半年ほど待機する人が85.2%となっています。
軽費老人ホームはA型、B型、C型の3種類があり、本来自立の人が使えるのは食事サービスがあるA型と、自炊が基本のB型でした。
自立が前提のため要介護になると退去が必要でしたが、A型とB型は減少傾向にあり、現在は自立でも入れる介護ありのC型(ケアハウス)に一本化が進んでいます。
一人暮らしでもまだまだ大丈夫、まだ老人ホームは必要ない。でもいざという時にいつでもサポートが受けられると安心。
この場合はサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)が最もおすすめです。
介護施設に比べて賃貸住宅なので、サービスが手厚いマンションといった形で生活スタイルを変える必要がありません。
住み慣れた街を離れたくないという人にも人気があります。
分譲マンションも自由度が高く生活のスタイルを維持しやすいですが、高級志向の物件が多く老後の資金に余裕がある人に限られます。
まだ元気なうちに入れる介護施設の場合は生活制限を設けないところも多いですが、他の入居者の介護レベルなども見ておく必要があります。
元気なシニアが多いところもあるので、実際に問い合わせたり見学に行って雰囲気が合うかどうかを確認する必要があります。
実際には施設でもサ高住と変わらないレベルの素敵な住まいがたくさんありますが、施設という響きに抵抗がある人はまずサ高住を探してみるところから始めるのがおすすめです。
高齢になってから環境が変わるのは大きな不安があるものですよね。
より安心して暮らせる場所へ元気なうちから住み替える。そのためには慣れ親しんだ環境を再現するのがポイント。
愛用している家具や身のまわりのものを持ち込めるかどうか確認してみましょう。
また、新しい環境が今よりも楽しいと思えれば、移ることに抵抗感はなくなります。
アクティビティや設備の充実、アクセスの良い立地でお出かけにも便利など、シニアライフを満喫できる場所を選ぶことが住み替えのコツです。
そういう時は高齢者向け住宅や、自立の人でもOKの介護施設を見てみてはいかがでしょうか。
まだまだ元気に楽しみたいというアクティブな人だと、「介護施設なんてとんでもない、余計病気になりそう」というイメージがありませんか?
しかし近年では高級マンションのような施設もたくさん登場し、介護施設のイメージも随分変化しています。
今回は、自分らしい暮らしを継続できて、必要なときはサポートも手厚い、進化する高齢者向け住宅や老人ホームの選び方について説明します。
元気なうちから住み替えることで、より長く自由な時間を持つことができますよ。
「施設に入る」ではなく「住まいを移す」
最後まで自分のことは自分で。これが生きる張り合いになっているという人は多いですよね。ところが、健康寿命は寿命のマイナス10年と言われているのはご存知でしょうか。
90歳まで生きるとすると、80歳ごろからは多かれ少なかれ人の手を借りて生きていくことになります。
自宅で介護サービスを受けながら住み慣れた我が家で最後を迎えたい。
こう思う人は多いのですが、やはり在宅介護には介護者の負担や安全面の確保など限界があるのも事実。
いよいよ施設に移るときになって、環境の変化が大きくなるのは相当なストレスもかかります。
元気なうちだからこそ、施設に入るではなく、住まいを移す。
そうすれば、住み慣れた街で生活スタイルを変えることなく、安心な環境に移ることができます。
急増中の「サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)」
料金
入居一時金:0〜数百万円
月額:10〜30万円
生活の自由度
外出や過ごし方の制限なし
介護サポート
必要なサービスを外部事業所と契約
全国自治体に登録された事業所で、「安否確認」と「生活相談」という2つのサービスが義務付けられているバリアフリー住宅です。
自分で生活できる元気なシニア向けの住宅で、一人暮らしでも夫婦でも入居が可能。
個室が広く、一般的なマンションと同じように風呂トイレキッチンがついているところが多いです。
介護サービスや食事の提供などは希望して別途契約します。
要介護までそのまま生活できるところも多く、有料老人ホームと変わらないサービスを提供するところが増えてきています。
ですがあくまでもホームは介護施設、サ高住は賃貸住宅という扱いなので、サ高住のほうが生活の自由度が高いということが特徴です。
カギも掛けられるのでプライバシーも守られますが、安否確認もあり、医療機関とも提携しているため何かあったときにも安心です。
ホームのように介護度に応じた一律料金ではなく、外部サービスを使うほど料金が加算されるので、月額の自費負担が増える場合もある点に注意です。
「高齢者専用賃貸」や「高齢者向け優良賃貸住宅」など違いは何?
高齢者向け賃貸住宅(高専賃)という言葉を聞いたことがある人は、「サービス付き高齢者向け住宅と何が違うの?」と思うのではないでしょうか。
以前はこのように分かれていましたが、バリアフリーやサービスなどに明確な規定は定まっておらず非常に分かりにくいものでした。
現在は制度が廃止され、「サービス付き高齢者向け住宅」として一本化されています。
順次切り替えが進んでいるため減っている高専賃や高優賃ですが、これから探す場合はサ高住を選べば間違いないと言えます。
- 高齢者専用賃貸住宅
- 高齢者向け優良賃貸住宅
- 高齢者円滑入居賃貸住宅
以前はこのように分かれていましたが、バリアフリーやサービスなどに明確な規定は定まっておらず非常に分かりにくいものでした。
現在は制度が廃止され、「サービス付き高齢者向け住宅」として一本化されています。
順次切り替えが進んでいるため減っている高専賃や高優賃ですが、これから探す場合はサ高住を選べば間違いないと言えます。
自立の人も多い「有料老人ホーム」
料金
入居一時金:0〜数千万円
月額:15〜30万円
生活の自由度
住宅型:レクリエーションが充実
介護型:1日のプログラムに従う
介護サポート
住宅型:外部サービスと別途契約
介護付き:料金に含まれる
そもそも有料老人ホームには「介護付き」「住宅型」「健康型」と3種類あり、「住宅型」や「健康型」は自立の人を対象にしています。
加えて現在では「介護付きでも自立も入れる。住宅型でも介護可。」というように区分も曖昧になっているので、必ずしも有料老人ホーム=介護が必要な人というわけではありません。
近年ではホームの約30%が住宅型というほど増えていて、自立の人のほうが多いホームもあります。
「老人ホームには入りたくない!」というイメージだけで候補から外してしまうのはもったいないかもしれません。
契約形態の多くは「利用権契約」で、これは居住とサービスを利用する権利を結ぶというものです。
介護付きの場合は介護サービスは定額料金にあらかじめ含まれていて、要介護レベルが上がってサービス利用が増えても基本的には一律料金です。
住宅型の場合はサ高住と同様、外部サービスを利用するため使うほど料金が高くなる点に注意が必要です。
部屋は個室が中心ですが、それほど広さはなくキッチンやお風呂は部屋の外にあるところが多いです。
またカギはかけられないのでプライバシーが気になるという場合も注意が必要です。
資産になる「高齢者向け分譲マンション」
料金
入居一時金:数百万〜1億円
月額:20〜数十万円
生活の自由度
制限なし
介護サポート
必要なサービスを外部事業所と契約
ホテルのような高級感漂うマンションが多く、檜の浴槽やシェフ手作りの食事など付加価値を高めたサービスが多いです。
医療機関や介護サービスと提携していて安心して住むことができる点はサ高住と同じですが、大きな違いは資産になるので相続できるということです。
高級な有料老人ホームでも同程度の費用がかかることを考えると、所有権を相続できるのはメリットの1つと言えます。
入居金は2,000〜5,000万円程度に定めるところが多く、一般的な分譲マンションを購入するのと同程度の費用がかかるうえ、毎月の費用も10〜20万円程度かかります。
初期費用が0または安いところはその分月額費用が高めに設定されていて数十万円程度です。
物件数は全国でも50件にも満たず、都市部に集中していることからそれほど選択肢は多くありません。
身寄りがない、所得に制限がある人はケアハウス
料金
入居一時金:0〜数百万円
月額:7〜20万円
生活の自由度
自立の場合は制限なし
介護サポート
必要なサービスを外部事業所と契約
ただし利用条件として身寄りがない人や、家族の支援を受けられない低所得の人が優先されます。
入居一時金は0〜数百万円程度で、入居金不要で月額が15万円程度と安価に利用できます。
そのため入居までは待機期間が発生することが多く、入居者アンケートでは1ヶ月〜半年ほど待機する人が85.2%となっています。
軽費老人ホームはA型、B型、C型の3種類があり、本来自立の人が使えるのは食事サービスがあるA型と、自炊が基本のB型でした。
自立が前提のため要介護になると退去が必要でしたが、A型とB型は減少傾向にあり、現在は自立でも入れる介護ありのC型(ケアハウス)に一本化が進んでいます。
結局どれがいいの?選ぶときのポイント
料金
- 安い:ケアハウス、サ高住
- 高い:分譲マンション、老人ホーム
生活の自由度
- 高い:分譲マンション、サ高住
- 部分的に制限:ケアハウス、老人ホーム
介護サポート
- 別途契約が基本
この場合はサ高住(サービス付き高齢者向け住宅)が最もおすすめです。
介護施設に比べて賃貸住宅なので、サービスが手厚いマンションといった形で生活スタイルを変える必要がありません。
住み慣れた街を離れたくないという人にも人気があります。
分譲マンションも自由度が高く生活のスタイルを維持しやすいですが、高級志向の物件が多く老後の資金に余裕がある人に限られます。
まだ元気なうちに入れる介護施設の場合は生活制限を設けないところも多いですが、他の入居者の介護レベルなども見ておく必要があります。
元気なシニアが多いところもあるので、実際に問い合わせたり見学に行って雰囲気が合うかどうかを確認する必要があります。
実際には施設でもサ高住と変わらないレベルの素敵な住まいがたくさんありますが、施設という響きに抵抗がある人はまずサ高住を探してみるところから始めるのがおすすめです。
実際にサ高住に住んだ人の口コミや感想は?
ここから仕事にも通える
駅から近く、目の前にある病院と提携していてスタッフコールを押せばすぐ来てくれるので便利。住まいを変えただけで食事もついていて楽だし、通勤もそこから行っています。同年代の人が多く気楽なのでいい。(70代女性)
一人でも寂しくない
夫に先立たれても、話せる人がいるから寂しくない。慣れるのには時間がかかったが、イベントを通じて友達ができてから毎日が楽しくなった。離れて暮らす子どもも安心してくれました。(80代女性)
施設ではなく家
普通のマンションと変わらないがサービスは充実していて、安心だった。新しい物件なので部屋の使い勝手も良く、賃貸なので費用も抑えられた。自宅を引っ越す感覚で移れた。(70代男性)
生活環境はなるべくそのままにできることがスムーズな住替えに
引っ越しはただでさえストレスがかかるもの。高齢になってから環境が変わるのは大きな不安があるものですよね。
より安心して暮らせる場所へ元気なうちから住み替える。そのためには慣れ親しんだ環境を再現するのがポイント。
愛用している家具や身のまわりのものを持ち込めるかどうか確認してみましょう。
また、新しい環境が今よりも楽しいと思えれば、移ることに抵抗感はなくなります。
アクティビティや設備の充実、アクセスの良い立地でお出かけにも便利など、シニアライフを満喫できる場所を選ぶことが住み替えのコツです。
見学時のポイント
長く共同生活をしていく場所ですから、気に入ったところがあれば1泊2日の体験入居をしてみましょう。
体験入居がないところでも、昼食の試食ができることが多いので前もって見学予約してみましょう。
スタッフの対応や入居者の表情など、実際の雰囲気を直接感じると入居後のイメージも湧きやすくなりますよ。
実際に住んでみてからわかることは多いので、他の入居者の生活リズムや防音、設備の使い勝手などを確かめられるのは大きなメリットです。
金額以上に希望する環境や条件が叶うかどうか、暮らしやすさは一番大事なポイントになります。
まずは近くにどんなところがあるか、探すところからスタートしてみてはいかがでしょうか。
体験入居がないところでも、昼食の試食ができることが多いので前もって見学予約してみましょう。
スタッフの対応や入居者の表情など、実際の雰囲気を直接感じると入居後のイメージも湧きやすくなりますよ。
実際に住んでみてからわかることは多いので、他の入居者の生活リズムや防音、設備の使い勝手などを確かめられるのは大きなメリットです。
金額以上に希望する環境や条件が叶うかどうか、暮らしやすさは一番大事なポイントになります。
自分の希望にあったサ高住や老人ホームを検索するには
ホームズ君でお馴染みの「LIFULL介護」では全国で38,000件以上のサービス付き高齢者向け住宅の情報が集まっています。
地域で検索できるのはもちろん、入居時の費用、月額費用、入居条件や施設の種別まで希望に応じて検索できるようになっているので、使い勝手が良くておすすめです。
地域で検索できるのはもちろん、入居時の費用、月額費用、入居条件や施設の種別まで希望に応じて検索できるようになっているので、使い勝手が良くておすすめです。