知識0でもこれをみればバッチリ!男性の喪服の正しい選び方
- 急な葬儀に出なきゃいけなくなった・・・!!
- 喪服ってとりあえず黒着ていけばなんとかなるの?
- 既婚、独身など年齢や立場によって違いはあるの?
- どんなことが失礼にあたる?恥をかきたくない!!
などなど・・・
あまり着る機会がないからこそ、喪服についてはわからないことがたくさん!
冠婚葬祭、どの場においても男性は女性よりも責任重要な立場が多いですね。
それゆえあなたを見てあなたのご家族の印象、親戚の印象が決まるといっても過言ではありません。
正しい装いをしていればそれだけで礼儀正しく見られます。
私自身現在30代前半ですが、少し前まで喪服の選び方なんてこれっぽっちも知りませんでした。
恐らくほとんどの人が正しい喪服の選び方やシーンによって使い分ける必要があるのかどうかも知らないのではないかと思います。
ここでは、「今夜にも喪服が必要になった!」といった超緊急の人でもすぐに喪服の選び方が分かるように詳しくまとめています。
シーンと立場で使い分ける喪服の種類3つ
まず知っておきたいことは、喪服には着るシーンと立場によって3つの種類(格)があるということ。
それは準喪服、略喪服、正喪服。
と言っても、ほとんどの場合は準喪服を着ていけば大丈夫です。
略喪服や正喪服を着るシーンはそう多くはありません。
簡単にまとめると、3種類の喪服が必要になるシーンは下記にあたります。
- 準喪服:ほとんどの弔いの場(お葬式、お通夜など)で着用可能
- 略喪服:今晩喪服が必要になった!など急遽喪服がいるけど用意していない場合
- 正喪服:格式が高い家柄やあなた自身が喪主になる場合
繰り返しになりますが、多くの場合は準喪服で事足ります。
ですがここでは略喪服、正喪服が必要な人のためにも最低限必要なことについてまとめています。
@最も一般的な喪服の「準喪服」
きっと皆さんがイメージされる装いで、一番着る機会が多い喪服。
どのシーンどの立場においても着用可能です。
親族の葬儀でも、参列のみでも、準喪服さえ着ていけばまず間違いありません。
喪主を務める場合でも、今日では準喪服が一般的になってきています。
※ただし、格式高い家の場合を除きます。
具体的な着用シーン
告別式、葬儀、一回忌、急な弔い、通夜、法事など。
準喪服の装い
黒のブラックスーツ
ブラックフォーマルスーツ
スーツ…シングルかダブルの黒無地。
シャツ…レギュラーカラーの白無地。カフスはシングル、ダブルどちらでも可。
カフリンクスを使用する場合はシルバー台で黒石のもの、または真珠。
タイ…黒無地。(法事の際はダークグレー可)
ベスト…上衣と同素材の黒無地。白襟は必ず取りはずす。
靴下…黒無地。
ここに気を付けて!準喪服の注意点
- 黒スーツといってもビジネススーツやリクルートスーツはNG!
- 光沢、柄のある素材はNG!
- 喪服の色味は漆黒の黒。日に当たっても真っ黒なものを選びましょう
- 夏でも半袖はNG!
学生のうちは許されるかもしれませんが、ちょっと恥ずかしい印象に・・・
夏なら大丈夫という意見をたまに耳にしますが、正式にはNGです。
スーツのシングルとダブルどっちを選んだらいいの?
男性の喪服で一番悩むのは、スーツをシングルにするかダブルにするかではないでしょうか。
正式には常識やマナー的にどちらが正しいというのはありません。
大事なのは印象!
近年ではシングルの方が増えており、若い人はまずほとんどがシングルです。
しかし50代以降でシングルは軽い印象を与えてしまうかもしれません。
年配の方や、昔を重んじる地方の方などはダブルの方がおすすめです。
準喪服の服装に関する記事は以上です。
次に略喪服と正喪服について、靴やバッグなどの小物類について、みんなのQ&Aを紹介していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
A少しカジュアルな喪服の「略喪服」
“平服”というと想像できる人もいるのではないでしょうか?
いわゆる平服のような装いで、少し緊張感がほぐれた場で着ることができます。
具体的な着用シーン
急な通夜、仕事帰りの通夜、3回忌以降の法事
略喪服の装い
- スーツ…黒無地、またはダークグレーや濃紺も可。多少の柄はOK。
- シャツ…レギュラーカラーの白無地。カフスはシングル、ダブルどちらでも可。
- タイ…黒無地、織り柄。(法事タイはダークグレー)
- ベスト…上衣と同素材の黒無地。白襟は必ず取りはずす。
- 靴下…黒無地。
略喪服の注意点
略式とはいえ、大柄や派手なデザインのスーツや小物など、またビジネススーツはNGです!
また、地域(特に田舎)によっては略喪服が着用可能なシーンでも考え方に差が出ます。
「ちゃんとした喪服を着るべき!」という考えが定着している場合や、反対にちゃんとした喪服を着ていったら浮いてしまうなど、実は一番服装に悩むところです。
着用の際は親族に相談するなど、周りと合わせることをおすすめします!
B本来の正式な喪服「正喪服」
告別式や葬儀など最も大事な場で、喪主や近親者など最も大事な立場の人が着用します。
ちなみに和装は正喪服にあたります。
そして相当格式高い家柄ではない限り正喪服は着用されません。
また、正喪服は地方や家柄により装いが異なる場合があります。
具体的な着用シーン
告別式、葬儀、一回忌
※あなたが喪主、または近親者の場合のみ着用可能です。
※このシーン、この立場であっても着用する機会はめったにありません。
正喪服の装い
洋装
- ジャケット…黒モーニングコート(燕尾服)。光沢感がなく漆黒の色味。
- シャツ…レギュラーカラーの白無地。カフスはシングル、ダブルどちらでも可。
- タイ…黒無地
- ベスト…上衣と同素材の黒。白襟は必ず取りはずす。
- サスペンダー…黒無地。
- スラックス…ダーク系のコールズボン。
- 靴下…黒無地。
カフリンクスを使用する場合はシルバー台で黒石のもの、または真珠。
和装
- 着物…黒羽二重染め抜きの5つ紋付き羽織と黒着物。
- 袴…仙台平、または博多平。
- 半襟、長襦袢…白、または黒。
- 帯…地味な色の角帯。
- 足袋…白、または黒。
- 草履…畳表付のもの。鼻緒は白、または黒。
ここに気を付けて!正喪服の注意点
洋装
- 昼間の正礼装のため、通夜での着用はNG!
- ポケットチーフはしない
- 縞が太目で派手なデザインのコールズボン(縞柄)は避ける。
和装
扇子は持たない
和装と洋装はどっちがいいの?
正式にどちらが正しいという決まりはなく、家柄や地域によります。
たとえば天皇一族は主に洋装ですし、歌舞伎の世界では皆様和装ですよね。
また年配の方や地方では和装が多いですが、今日では全体的に洋装の準喪服が増えています。
準、略、正、3種類の喪服に共通する靴の選び方
黒の光沢のない革靴で、正式には紐結びでつま先に横一直線が入ったものがより良いとされています。
もしなければ、金具や光沢がないもの、とんがりのないものであれば大丈夫です。
OKの例
NGの例
緊急時でも最低限押さえておきたい4つの小物の選び方
喪服を用意する時間がない!
そんなときでもポイントを押さえておけば場違いな装いは避けられます。
手持ちのものがなければ、派手なものを付けていくよりはない方がよいです。
OKの例
NGの例
どうしても必要な場合には、黒の光沢のないセカンドバッグを選びましょう。
金の金具があるものや、ブランドのロゴが入っているもの、殺傷を連想させる素材(ワニ革、オーストリッチなど)、ショルダーバッグ、トートバッグ、リュックなどはNG。
100均やコンビニで購入可能です。
ワンポイント程度であれば大丈夫です。
好印象な髪型のポイント
短めですっきりした髪型が理想的ですが、長めだったり、くせ毛の場合でもここだけは押さえておきましょう。
- おしゃれ使いのワックス、染髪はNG。
- 髪が顔にかかる長さ、目にかかる前髪の場合には無香のワックスなどでまとめる。
- ロングヘアの場合は、オールバッグにして黒ゴムでまとめる。
染髪は黒スプレーをすればOK!
みんなのQ & A!
まず、礼服とは慶事用のスーツのことです。
そして基本的には礼服も弔事に着用可能です。
ですが弔いの場では喪服>礼服となります。
近年では慶弔事両用の礼服も販売されています。
ちなみに慶事と弔事はネクタイ等装いに違いがあるので要注意!
ありません 。
その場と、その時の自身の立場で相応な服装を!
たとえば独身でも既婚者でも急なお通夜であれば略喪服で大丈夫ですし、葬儀での受付であれば準喪服で大丈夫です。
基本的にはNGですが、急なお通夜の場合のみOKです。(遺族はNG)
急なお通夜以外の、お通夜や葬儀はビジネススーツは不可。
ストライプやグレーなど黒無地でないものは避けましょう。
礼服喪服とスーツ、一見違いがないように思えますが、礼服喪服は深い黒で比べてみると色が全く違います。
大勢集まる場だと浮いちゃうかも・・・!
喪章は遺族や近親者、またはお手伝いをする方がつけます。
参列者がつけることはなく、平服でも喪章をつければOKというのは間違いなので気を付けましょう。
洋装でもOK!
家柄や地域、年代によって和装が正しいと思われる場合はあるかもしれませんが、基本的にはどちらでも大丈夫です。
その際は正喪服か準喪服、ふさわしい方を着用しましょう。
お通夜は平服でもOK!ただし私服はNGです。
ブラックスーツや濃紺やグレーの無地のスーツを着用していきましょう。
遺族側は必ず喪服を着用しましょう。
また、一日明けてのお通夜の場合は“急“ではないので、喪服を着用することをおすすめします。
残念ながら・・・喪服は弔事以外には着用できません。
喪服の生地は漆黒なので、面接や卒園式等に一見よさそうですがやめておきましょう。
まずは風に通しましょう!そしてできたらクリーニングへ!
クリーニングから返ってきたら必ずカバーをはずし、防虫剤と一緒にタンスにしまいましょう。
ただ、防虫剤のいや〜な匂いがついてしまう場合があるので、1年に1.、2度取り出して、風に通すことをおすすめします。
1回カビがはえてしまうとうと大変です!
サイズ感のピッタリあった喪服を選ぼう!
野暮ったかったり、もさもさしているとダサく見える可能性大。
きちんとするべき場でシュッとしていると好印象です。
お店で購入の際は必ず試着をし、何回か立ったり座ったりしゃがんだりしてちょうどよいサイズを選びましょう。
また、通販で購入の際は返品可能なものを選ぶとよいですね。
葬儀の服装はシンプルで落ち着いた印象だから、飾らないでありのままが意外と一番のおしゃれかもしれません!
男性が陥りやすい注意点
男性はなんでも良いものを長くずっと使う人が多いです。
それゆえあまり行く機会のない弔いの場では、あれどこにしまっていたっけ…久しぶりにだしてみたらくしゃくしゃだ!
白シャツの襟がきばんでいる…!など起こりがち。
買わなくてもよいと思っていたのに、当日になって「使えない!」と慌てることがないようにしましょう。
そしてなぜか女性物よりも男性物は高いです。
せっかくの代物が損なわれないよう、使用したあとは特にきちんと管理しましょう!
故人を想う気持ちこそが最大のマナー
弔いの場で一番大事なことは故人を想い、遺族をいたわる気持ちです。
服装はあなたの想いをあらわします。
服装がきちんとしていれば、あなたはもうすでにまわりに敬意を払っていることになりますね。
ここで得た知識をおさえれば、浮く心配や失礼に当たることもないでしょう。
きちんとするべき場できちんとしている男性はそれだけで格好いいですよ。