実際に母が面倒なエンディングノートを書いた結果心境に変化が

エンディングノートという言葉を知っていますか?

エンディングノートとは自分の人生を振り返り、最期をどのように迎えるかを書きしるしていくもの。

「終活って何から始めたらいいの?」という方には、エンディングノートは必須アイテム。

実際に私の母が「終活を始めたいなぁ〜」と言っていたので、書いてもらいました。



結果から言うと、書いたあとの母の感想は「もっと真剣に”自分の人生”を生きればよかった」とのこと。

母にとってエンディングノートを書くことは、心境の変化が一番大きかったそうです。

ここでは母がエンディングノートを書いてみて思ったこと、今後の人生の過ごし方、何から終活を始めたのかという、母の体験を紹介しています。

あなたもエンディングノートを書くことで、今後の人生をもっと豊かに過ごせるかもしれません(^^♪


母が一番感じた「もっと自分の人生を自分のために生きたい」という想い

「何から終活をはじめたらいいのかな」と手に取ったはずのエンディングノート。

でも書いてみて真っ先に思ったことは、「もっと自分の人生を生きたかった」という本人もビックリの想い。

母は15歳のころから働いていたため、「仕事に必死で、結婚してからは育児に必死で、気づいたら自分のために時間を使ってこなかった」と。

もしかしたら、そう感じる方は多いかもしれないですね。


「これだけは絶対にしたい!」母のちいさな3つの夢

母には私も聞いたことがないちいさな夢が3つありました。

エンディングノートを書いたら「夢を叶えたい」という想いが強くなったのだとか。

母の夢@「趣味に没頭すること」

「小さすぎない?(笑)」と笑う私をよそに、趣味に対する思いを語っていました。

「中途半端にやめた書道と生け花をどうしても極めたい」のだと。



母の夢A「もう一度フランスに行きたい」

両親が新婚旅行で行った国がフランスでした。

できることなら今度は家族でフランスに行きたいのだと。連れってってあげたいなぁ。

怖くて面倒でためらっていたエンディングノートを母が書いた結果、老後の夢が明確に

母の夢B「お笑いライブにいっぱい行く」

一番「え?」っていう内容の夢(笑)

娘の私としては、とにかく笑って暮らしててくれたら何でもいいです(笑)




「もっとこうしとけば良かった」人生における母の後悔

「後悔したって人生が戻るわけでもないのにね〜」と寂しそうにつぶやく母。

母の後悔は、両親と子供達、自分自身に対してもっと真剣に向き合うべきだったということ。

日々の生活に追われて、家族や自分自身に時間をとれなかったのが後悔なのだと。

いつもヘラヘラ天然ちゃんな母が、そんなことを思ってたんですね。知らなかったなぁ。

エンディングノートはこんな風に、お互いの想いを伝られるという効果もありました。


「ちょっと書くのがコワい…。」エンディングノートを通して意識する自分の「死」

「正直書きたくない気持ちもあるんだ〜。」と話す母。

文字におこすことによって、自分の死が確定していくような恐怖もあるのだそう。

それは多くの方が感じるかもしれないですね。

母はその恐怖故、具体的なところは全部とばして記入。

でもそれでいい。最初から全部書かなくても、ちょっとずつ考えていけばいいんだと感じます。


過去に1度だけ「死」を意識したがんの手術、母がとっさにとった行動は。

母は過去に子宮頸がんを患ったことがあり、そのときに心底死について考えたのだそう。

そして母は何かにとりつかれたかのように、家中の掃除を始めました。

まるで遺品整理でもするかのように。「とにかくじっとしてるのがコワいの」と。

今ではがんが完治し、「落ち着いてゆっくりエンディングの準備ができるって幸せなことよね〜♪」と笑っています。


「まずはできることからね♪」母の終活がスタート

母がまず始めに取り掛かったことは、生前整理。

過去にがんを患った経験上、身辺を整理して、はじめて何から準備をしたらいいのか見えてくるのだとか。

「でもほとんどパパ任せ!相続とかよくわかんない(笑)」と笑って話していました。

エンディングノートは書き終わった後に家族で話し合うことが大切ですが、「どんな最後でもパパに全部ゆだねる」と言った母の選択も、それも一つの家族のあり方だなと感じました。





エンディングノートは家族にもいい影響を与える

私が母にエンディングノートを書いてもらって一番感じたことは、意外と私は母のことを知らないということ。

こうして母にエンディングノートを書いてもらったことで、母を母としてではなく、一人の人として知ることができました。

母と沢山会話したことで、母が亡くなったら時に誰を呼んでほしいか、遺影で使いたい写真はどれかなど、普段は聞けないこともすんなりと知るきっかけに。

エンディングノートは終活をはじめるきっかけになるだけでなく、家族と会話をするきっかけにも繋がりますね。


「残りの人生は好きなことしてに生きたい!」母が最終的に思ったこと

最終的に母が思ったことは、老後は好きなことを思いっきりしたいということ。

今まで忙しい日々に追われていた分、自分と家族のために時間を使いたいと強く思ったそうです。

相続や遺言、お墓や葬儀のことなどを準備を進めるために、エンディングノートを書く方も多いと思いますが、気持ちの整理も大切。

生き急がずにゆっくりと、明るい老後を過ごしていきましょう(^^♪


完璧になんてムリ。気軽にエンディングノートを書こう!

「終活って何からはじめたらいいの?」という方の、はじめの一歩がエンディングノート。

でもエンディングノートを書くことに、緊張したり、コワく感じたりしていませんか?

安心してください。誰も完璧に書けないし、自分のエンディングを考えるのはコワいです。

私の母なんて空欄だらけ(笑)



まずは気軽にエンディングノートを書くことで、何から終活をしていこうか、老後の人生をどう過ごすかがだんだん見えてきます。

実際に母もエンディングノートを書いたことで、今では忘れかけていたちいさな夢に向かって楽しく過ごしています。

あなたもぜひ書いてみてくださいね。忘れていた夢や好きなことをはじめるきっかけになるかもしれませんよ(^^♪

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